離婚には応じないと主張し、財産分与や面会について過大な条件を要求してきたモラハラ夫と協議離婚が成立した事例(横浜市青葉区)
性別 | 年齢 | 相手年齢 | 職業 | 相手職業 |
---|---|---|---|---|
女性 | 30代 | 40代 | 給与所得者 (会社員・公務員・パート・アルバイト等) |
給与所得者 (会社員・公務員・パート・アルバイト等) |
離婚請求 | 同居中か別居中か | 原因 | 未成年の子ども | 手続き |
---|---|---|---|---|
求めた |
同居中 |
モラルハラスメント・精神的虐待・その他・暴言 |
あり | 協議 |
争点 |
■相手が離婚に応じない |
事案
ご相談者は夫から足を蹴られる,「死ね」と言われるなどし,強い精神的苦痛を受けました。また,夫は,ご相談者の作った夕食に文句をつけたうえ,「ふざけるな」などと怒鳴り,その後五日間ご相談者を無視しました。このようなことをされ,夫に対する嫌悪感が限界に達したことから,ご相談者は離婚を決意し,横浜あおい法律事務所の法律相談にお越しになりました。
解決
離婚に応じなかった夫と,協議離婚が成立しました。
離婚 | |
---|---|
弁護士介入前 | 応じない |
弁護士介入後 |
協議離婚が成立 |
弁護士の視点
本件は夫より妻の方の収入が多く,資産も多いという事例でした。
当事務所の弁護士からご相談者の離婚意思を伝える通知を送ったのに対し,当初夫は,やり直したいと回答をしてきました。
ただ,それと当時に,考えている離婚条件を提示して欲しいといってきたことから,養育費などの離婚条件を提示し,ご相談者の財産資料を開示し,夫の財産資料の開示も求めました。
このように具体的な離婚条件の話を進めることで,夫もその方向の話に応じるようになりました。
夫からは通常離婚では問題にならないような細かい点に関する質問や要求も多くきていました。
それに対しては,必要な範囲で回答することで,争点が必要以上に広がらないように注意して協議を進めました。
財産分与の内容もほぼ固まった協議の最終段階で夫は,別居前に妻が引き出した預金や夫から妻に貸したというお金の返還などを求めてきました。
これらの夫の主張は法的には成り立たない主張でしたので,協議を打ち切って離婚調停を起こすと回答したところ,夫はその主張を取り下げ,協議書の作成に同意しました。
それ以外にも夫は,面会を実施しなかったらペナルティとして何万円か支払うという条項を設けることを主張していましたが,そのような要求は過大なものですので,一切応じるつもりはないと毅然とした態度をとった結果,夫はこの要求を取り下げました。
モラハラ夫は弁護士を立てずに法的には通らない要求や細かい問題点などを指摘してくることが多いです。
これに対しては,モラハラ夫の性格を理解した上で,適切な対応をとることが必要です。
妻側が弁護士をたてなければ,モラハラ夫との関係から離婚協議の過程でも振り回されて強いストレスを受けることになります。
そのため,モラハラ夫との離婚協議を進める際には,モラハラ夫との交渉に詳しい弁護士に依頼することをおすすめします。
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弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)
当事務所は、離婚に特化し、離婚問題全般に力を入れていますが、中でも、モラルハラスメントの問題の解決に積極的に取り組んでいます。
離婚で相談にお越しになる方の中には、モラルハラスメントで苦しんでいる方が多くいらっしゃいますが、そのような方が、その苦しみから解放されて自由になるため、力になりたいと思っています。
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