モラハラ加害者は、攻撃すると気持ちいいから攻撃する
この記事を読むのに必要な時間は約 1 分24秒です。
モラハラ加害者は、配偶者が悪いことをしたからではなく、攻撃すると気持ちいいから、攻撃します。
そういう意味で、学校などにおけるいじめと構造が似ています。
もっとも、妻は、好きで結婚した夫からいじめを受けるなんて思ってもいません。
そのため、最初は、自分に不満があるのだろうと考えて、改善の努力をします。
しかし、その努力が実を結ぶことはありません。
自分に原因がないので、改善しようがないのです。
そういう努力を長い間続けた挙句、気付きます。おかしいのは夫なのだと。
この、気持ちいいから攻撃する、という状況ですが、普通は夫婦間でそんなことが生じるなんて考えにくいです。
しかし、多くのモラハラ被害者の話を聞いてると、悪いことをしていないのに繰り返し攻撃を受けていることから、気持ちいいから攻撃してるとしか考えられないとの結論に至りました。
そうでないと、起きていることの説明ができないと考えました。
最近読んだ本に、これを裏付けるアメリカでの実験結果が載っていました。
いじめ歴がある少年は、他人が苦しんでる場面を見ると、脳の快感に関係する領域が活性化したというのです。
夫婦でも同じで、夫は、妻を攻撃するきっかけがあれば、それを口実に、攻撃して気持ちよくなります。
理由はなんでもよいのです。
気持ちいいから、同じことを繰り返します。

弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)

最新記事 by 弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属) (全て見る)
- 離婚には応じないと主張し、財産分与や面会について過大な条件を要求してきたモラハラ夫と協議離婚が成立した事例(横浜市青葉区) - 2022年11月29日
- 解決金として180万円、算定表上適正な金額の養育費を受け取り、年金分割の按分割合を0.5とする内容の調停離婚が成立した事例(横浜市都筑区) - 2022年10月31日
- お客様の声(令和4年10月) - 2022年10月20日