相手中心ではなく自分(=I)中心で考えるべき
目次
自分がどうしたいかが大事
モラハラの被害を受けていると、
その被害や苦しい状況をいかに避けるか、
どうすれば相手が加害を止めてくれるのか、
どうすれば夫婦関係を改善できるか、はたまた改善は不可能なのか、
別居や離婚しかないのか、
そうであればいつ別居していつ離婚するか、
別居や離婚を言い出したら相手はどんな反応をするか、などなど、
延々と考え続け、場合によっては、何年も同じことをグルグルと考え続けてしまうような人がいます。
この考えが、永遠にループしてしまう根本原因は、相手中心に考えているからだと思います。
モラハラ被害者は、相手中心に物事を考えてしまう、相手の反応を予想して自分の行動を制限してしまう、という傾向があります。
この性格は、悪いわけではなく、モラハラ加害者以外との関係ではうまくいくことが多いです。
しかし、モラハラ加害者に対しては、相手中心に考えるコミュニケーション手段は通用せず、相手からコントロールされる原因となってしまいます。
モラハラ被害を受けているときには、このような相手中心の考えをするのではなく、自分中心で考えた方がよいです。
大事なのは、「自分がどうしたいか」です。
「自分=I」を主語として考えることです。
自分が離婚したいか否かが出発点
「自分が離婚したいのか否か」を出発点として考えなければ、決断することはできず、いつまでもグルグルと同じことばかり考えてしまうと思います。
自分がどうしたいかを出発点として考え、行動を決意したのであれば、なんぴともその行動を制限できないと、私は思います。
また、自分がどうしたいかを考えて行動した結果であれば、「自分の人生」として、納得して受け入れることができます。
他人の顔色をうかがって自分の行動を制限した結果は、「自分の人生」とは言い難く、あとで後悔する可能性があると思います。
弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)
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