モラハラ加害者は他人の痛みがわからない
モラハラ加害者のパーソナリティ
モラハラ加害者のパーソナリティとして、外せない点に、「他人の痛みがわからない」という点があります。
モラハラ加害者は、話を聞いている限り、「他人の痛みを感じる」という感覚が乏しいように感じます。
多くの人は、他人に対して、怒鳴ったり、「死ね」といった辛辣な暴言を吐いたら、「相手が感じるであろう心の痛み」を自分も感じとり、反省したり、謝ったりします。
その他人が悪いことをしていなければ、なおさらです。
モラハラ加害者は、話を聞いている限り、こういった感覚がまったくないのではないかと思える人が多いです。
怒鳴ることでスッキリして、機嫌がよくなることはありますが、相手が感じている痛みを感じとっているような様子は皆無な人が多いです。
言われた方は、その痛みが蓄積し、ついに、「離婚して離れよう」と思うわけですが、多くのモラハラ加害者は、被害者から離婚を切り出されると、寝耳に水、という反応をしますので、被害者の痛みにほとんど気付いていないということです。
その痛みが「離婚したい」と思うほどに蓄積するまでには、長い期間がかかり、痛みを感じさせるような言動の回数もかなり多いと思いますが、全然気付かないのです。
加害者の言動を被害者から聞くと、「それだけのことをされれば離婚したくなるのも無理はない」という内容ですが、それほど酷いことをしていても、相手の心の痛みに気付かないわけですから、かなり特殊な人格と言えます。
なぜそういう人格になったのかは、確定することはできません。
親に甘やかされて育つとそういう人格になるなど、仮説を立てることはできますが、生まれつきかもしれませんし、わかりません。
被害者のことを軽く見ているので、痛みを感じにくい、ということは言えると思います。
ただ、それだけではなく、モラハラ加害者には、被害者に対してだけでなく、他人全般に対して、その痛みがわからないというパーソナリティが備わっているように思われます。
「(劣等感に基づく)弱そうに見える者に対して優位に立とうとする傾向」と「他人の痛みがわからない人格」のセットにより、強いモラハラが起こると考えられます。
弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)
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