モラルハラスメントの解決方法~ティンカーベルになるか、別居(離婚)するか
モラルハラスメントは、同居したままでは、解決は極めて困難であると考えています。
ここで、解決とは、モラハラ加害者のモラハラ的言動によってモラハラ被害者が苦しむことがなくなることを言います。
モラハラ加害者からの被害を受けないためには、ティンカーベルになるしかないと言われることがあります。
これは、モラハラ加害者をピーターパン症候群(大人に成り切れない大人)とみて、うまく付き合っていくには、ティンカーベルになるしかない、という見方ですが、かなり的を得た見方だと私は思っています。
ティンカーベルは、ピーターパンが横暴な言動をした時、「プイッ」と怒って、どこかに飛んで行ってしまい、悪いのはピーターパンだと考え、自分が悪いと考えて気にするような様子はありません。
このような態度や感じ方ができれば、たしかに、モラハラ被害に遭わないだろうと思います。
しかし、モラハラ被害に遭ってしまうタイプの人は、このような態度や感じ方をすることができない人が多いようです。
モラハラ加害者から言われたことを、頭の中でずーっと繰り返して気にしてしまいますし、どこかに飛んで行ってしまうという行動を実行するのにも罪悪感が伴い、実行することができません。
ですから、ティンカーベルになることによって、モラハラ問題を解決しようとするのは、なかなか難しいと考えています。
それよりも、簡単な方法があります。
それは、別居です。
別居すれば、モラハラ被害は、かなり、軽減されます。
そのうえで、離婚すれば、子どもの面会といった場面を除いて、加害者と接する機会がなくなるので、ほとんど解決すると言えます。
ただ、結婚した以上は、できれば別居・離婚はしたくないと考えますから、その決意をするのは、簡単なことではありません。
当横浜あおい法律事務所の離婚法律相談にいらっしゃる方は、別居や離婚の決意をした人が多いですが、その簡単ではない決意をした以上は、それを力強くサポートしていきたいと考えています。

弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)

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