モラハラ夫・妻とモラハラを受けている人の性格
目次
モラハラを受けている人の性格~内罰的、ポジティブ、建設的
モラハラを受けている人は、問題が起きたとき、自分が悪いと思いやすい、内罰的な性格をしている人が多いです。
相手が怒ると、自分はそれほど悪いことをしていないのに、悪いことをしたように感じてしまったりします。
相談者の中には、悪いことをしていないのに謝ってしまったことがある、という人も多いです。
悪いことをしていないのに謝ってしまうのは、対立している雰囲気が苦手で、その雰囲気を解消したいという気持ちが強く、「自分が謝ることで相手の機嫌が直るのであれば」と考えるからです。
ただ、これは悪いことではなく、自分を改善することで問題を解決しようというポジティブで建設的な性格の現れです。
モラハラを受けている人は、このように、ポジティブで建設的な性格で、他人に対して性善説的な見方をしている、いわゆる「いい人」が多く、モラハラ夫・妻以外の人とのコミュニケーションはうまくいく場合が多いです。
モラハラ夫・妻の性格について
・他罰的
モラハラ夫・妻は、真逆で、究極的に他罰的です。
何か自分に不都合なことが生じた場合、自分が悪いという発想が皆無で、すぐに他人のせいにします。
配偶者が、モラハラ夫・妻の悪い点を指摘しても、「お前だって」というのが常套句で、自分の悪い点を決して認めません。
モラハラ夫・妻は、そもそも、「自分を省みる」ということをしませんので、自分の悪い点に気付きようがないのです。
モラハラ夫・妻の行為を問題にしようとして指摘しているのに、「お前だって」と言われると、指摘した人の行為が問題とされることになってしまいます。
モラハラ夫・妻は、こういった「争点のすり替え」がすごく得意です。
会話の中で、たくみに、こういった「争点のすり替え」をします。
これをされると、モラハラを受けている人は、モラハラ夫・妻の問題点を指摘して状況を改善しようとしたのに、その話がまったく前に進まなくなってしまうので、むなしさを感じます。
これが繰り返されると、「この人に何を言っても無駄だ」という気持ちになってきます。
モラハラ夫・妻は、建設的な部分がなく、彼らにとって大事なのは、改善すべき問題点ではありません。
劣等感が強く、配偶者に対して優位に立ちたいという感覚が強いので、モラハラ夫・妻にとって大事なのは、「その場の口喧嘩で勝つこと」だけです。
問題を他人のせいにし、争点のすり替えをおこない、その場で相手をやり込めたり、責めたりすることができれば、優位に立った気になり、すっきりし、気持ちよいので、それを繰り返します。
劣等感が強いため、自分が悪いという現実を受け入れることができないとも考えられます。
・他人の痛みがわからない
もう1つ、モラハラ夫・妻の性格の特徴として、他人の痛みがわからないという点があります。
普通の人であれば、配偶者にキツい悪口を言ってしまったら、「ひどいことを言ってしまった」「かわいそうなことをした」と反省すると思います。
モラハラの相談者から話をきいていると、モラハラ夫・妻には、それがまったくないように見えます。
この部分が非常に特徴的で、他の人と決定的に違うところだと思います。
モラハラを受けている人からすると普通のコミュニケーションがとれず、何を考えているかわからない、場合によっては宇宙人のように見えると思います。
弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)
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