モラハラを受けている人は、客観的に、悪い妻(夫)か
モラハラを受けている人は、客観的にみて、悪い妻(夫)でしょうか。
もちろん、悪い妻ではない、と言えます。
家事・育児はしっかりやるし、直接話してみても、謙虚で、人あたりがよいと感じる人が多いです。
しかも、夫のモラハラ的言動のはけ口になっています。
「悪い妻ではない」と指摘すると、「そんなことはない。私にも悪いところがある。家事・育児も怠ることがある」と恐縮して言う人が多いですが、そのくらい、謙虚ということです(笑)。
モラハラ夫には、このような謙虚なところはありません。
モラハラを受けている人の中には、「私も、口論になると、夫に強く言うことがある」などと言う人もいます。
しかし、夫が嫌になるくらい悪い妻というのは、そんなレベルではありません。
想像してみてください。
大人しい性格の夫に対し、怒鳴ったり、子どもと一緒になって「稼ぎが悪い」とバカにしたり、キレたり、子どもと一緒になって無視したりします。
機嫌が悪く、イライラしていることが多く、夫は、針のむしろに座らされているように感じ、リビングにいても気が休まりません。
このように、妻から極度のプレッシャーをかけられるような生活が続くと、夫は、家に帰りたくないと思うようになります。
そのような妻が、夫が嫌になるくらい「悪い妻」です。
>>モラハラ加害者は、攻撃すると気持ちいいから攻撃する
モラハラを受けていると相談に来る人達は、人あたりがよく、そのような「悪い妻」とは程遠い人達です。
ですから、夫からすれば、家事・育児をしっかりやる、人あたりはよい、そのうえ自分のストレスのはけ口になってくれる、「良い妻」ということになります。
モラハラをする夫というのは、外で仕事をして稼いで、家を買って、妻子を養う、老後は妻とのんびり過ごす、というような人生観を持っている人が多いです。
ですから、夫は、外で仕事をしていれば満足で、妻は、自分に対してプレッシャーをかけてくるような妻でなければよい、ということになるのです。
だから、夫は、離婚する理由がない、となってしまうのです。
>>「出て行け」「離婚だ」と言うから、モラハラ夫・妻も離婚したいと思っているのではないか
このように、モラハラ問題は、特殊な問題で、多くの事例を経験して深く分析している人でないと、理解が難しいです。
モラハラ問題でお悩みの方は、横浜あおい法律事務所の弁護士による法律相談(初回無料)にお越しください。
必ずお力になれると思います(お客様の声のページをご覧ください)。
弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)
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