離婚に応じなかったモラハラ夫と、算定表上適正な金額の養育費を受け取る内容の調停離婚が成立した事例(横浜市青葉区)
性別 | 年齢 | 相手年齢 | 職業 | 相手職業 |
---|---|---|---|---|
女性 | 30代 | 30代 | 専業主婦・無職 | 給与所得者 (会社員・公務員・パート・アルバイト等) |
離婚請求 | 同居中か別居中か | 原因 | 未成年の子ども | 手続き |
---|---|---|---|---|
求めた | 同居中 |
モラルハラスメント・精神的虐待・暴言 |
あり | 調停 |
争点 |
■相手が離婚に応じない ■養育費 |
事案
ご相談者は、夫から怒鳴られる、ちょっとしたきっかけでキレて無視をされるということが頻繁に繰り返されたことから、離婚を決意し、別居をしました。
ご相談者は、怒鳴られたり、キレられたりしたそれまでの夫との関係性から、恐怖心があり、離婚協議を自分で進めるのは困難と考え、横浜あおい法律事務所の法律相談にお越しになりました。
解決
算定表上適正な金額の養育費を受け取る内容の調停離婚が成立しました。
離婚 | 養育費 | |
---|---|---|
弁護士介入前 | 応じない | 提示なし |
弁護士介入後 |
調停離婚が成立 | 月額8万円 |
弁護士の視点
離婚意思を伝える通知を夫に送ったのに対して、夫は、離婚に応じないという態度をとりました。
これは、モラハラ夫がとる典型的な反応です。
モラハラを受けていた妻は、悪いことをしたわけではないので、夫の方は、離婚したくないと考えます。
本件で、夫は、離婚したくないという話の中で、離婚意思を生じた理由を知りたいと質問してきました。
これも、モラハラ夫の典型的な反応の一つです。
モラハラ夫は、質問や要求が大好きです。
人間は、質問されると、脳がこれに対する回答を勝手に考えるという習性を持っています。そのため、質問されることで、相手にペースを握られてしまうことがあります。
離婚意思が生じた理由を知りたいという質問ですが、これに正直に回答すれば離婚に応じるということであれば、正面から回答しますが、正直な理由を伝えたとしても「なるほど。分かった。それなら離婚しよう。」となるわけではないことが明らかですので、モラハラ夫からの質問に答えると、相手にペースを握られ、こちらには何のメリットもないことになります。
ですから、相手から質問をされたときは、その質問をきっかけにして、どのような回答をすれば、離婚に向けてプラスになるかという観点で、こちらが能動的にペースを握って、回答に意味を持たせることが必要です。このような観点からすると、敢えて質問に回答しないということも選択肢に入ってきます。
本件では、離婚協議の段階で、夫が離婚に応じることはなく、離婚調停と婚姻費用調停を同時に申し立てました。調停段階で弁護士がつきましたが、調停でも、夫は離婚に応じようとしませんでした。婚姻費用が先に決まり、何度か期日を重ね、今日夫が離婚に応じなければ調停が不成立に終わる、という段階になって、ようやく夫が離婚に応じる意思を表明しました。調停委員を通じて、調停が不成立の場合は訴訟をしてでも離婚すると伝え、強気の姿勢を崩さなかったことや、婚姻費用が決まったことが、夫が離婚の方向に転ずる原因になったと思われます。
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弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)
当事務所は、離婚に特化し、離婚問題全般に力を入れていますが、中でも、モラルハラスメントの問題の解決に積極的に取り組んでいます。
離婚で相談にお越しになる方の中には、モラルハラスメントで苦しんでいる方が多くいらっしゃいますが、そのような方が、その苦しみから解放されて自由になるため、力になりたいと思っています。
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