自覚なく人を傷つけることの恐ろしさ

苦しめている自覚がない

これは、考えてみれば、非常に恐ろしいことです。

モラハラは、肉体的暴力がなく、外からは見えない密室で起きるため、一見、その問題の深刻さがわかりにくい問題だと思います。

しかし、相手が苦しんでいるのに、加害者側に、苦しめている自覚がないということが、モラハラの本質的な問題だと思います。

自覚がないため、永遠に繰り返される、被害を加害者や親に訴えても解決のきざしさえ見えない、ということが、被害者の苦しみをどんどん増大させ、最終的には、「別居、離婚しかない」と思わせるに至るのです。


人は、生きていく中で、どうしても他人を傷つけてしまうような場面があると思います。

他人を一度も傷つけたことがない人はいないと思います。

ですが、ほとんどの人は、他人を傷つけたら、それを自覚し、後悔し、謝ったり、反省して改善したりします。

しかし、モラハラ加害者は、人を傷つけても、その自覚がないのです。

>>モラハラチェックリスト

 

原因は2つある

私は、その原因は2つあると考えています。

一つは、傷つける言動をとる原因が、傷つけられた人(モラハラ被害者)にないことです。

被害者に悪い点があり、加害者が、その悪い点を責めようと思って攻撃するのであれば、加害者に自覚があると思います。

しかし、被害者側には原因がなく、加害者の側に、根本的なコンプレックスなどの内面的原因があり、被害者を攻撃することでストレスを発散しているだけなので、加害者には、被害者を傷つけている自覚がないのです。

>>モラハラ加害者は他人の痛みがわからない

もう一つは、モラハラ加害者の性格にあります。

モラハラ加害者は、「究極的に他罰的」な人がほとんどです。
何か自分に都合の悪いことがあると、何でも他人のせいにしてしまう、というより、他人のせいだと思い込むのです。
自分が悪いという発想自体がない人が多いです。

親、特に母親に甘やかされて育った人に、そういう人が多いようです(一部に、厳しく育てられたという人もいます。一見、正反対のようですが、親からの干渉が強かったという点が共通していると思います)。


「自覚なく人を傷つける」という点は、学校でのいじめも同じではないかと思います。

学校でのいじめは、被害者側が自殺を考えるほど苦しんでいるのに、加害者側に、そこまでの苦しみを与えている自覚が少ないケースが多いと思います。


このように、「自覚なく人を傷つける」ことには、単に他人を傷つけることとは本質的に異なる問題が内包されていると思います。

当事務所では、そういった事例を多く扱うことで、いかにこの問題に対処すべきかのノウハウを蓄積しています。

モラハラの問題でお悩みの方は、是非一度無料相談にお越しください。
相談してよかったという声を多数いただいています。

 

モラハラ離婚の解決事例

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弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)

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