モラハラ夫は妻のことが嫌いで攻撃するのか
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相談に来る妻の中には、夫は自分のことを嫌いだろうと思っている人がいます。
しかし、モラハラのケースでは、夫は妻のことを嫌ってはいません。
なぜそう言えるかというと、実際に妻が弁護士を立てて離婚を求めた時、夫の方は、離婚したくないという態度や、少なくとも、離婚しなくてよいという態度をとる人が大半だからです。
妻としては、夫が自分に対して不満をぶつけてきているように見えるので、「夫は私のことを嫌ってる」と感じてしまうのも、無理はありません。
しかし、よくよく考えればわかることなのですが、妻は、客観的にはそれほど悪いことをしていないので、嫌われるわけがないのです。
少なくとも、夫が離婚したいと思うほど悪いことはしていないはずです。
>>「出ていけ」「離婚だ」と言うから、モラハラ夫・妻も離婚したいと思っているのではないか
ではなぜ夫は妻を攻撃するのかですが、これは、妻には原因がない以上、夫の中に原因があるとしか考えられません。
私は、夫の中の原因は、深層心理的なもので、何か根本的なコンプレックスのようなものがあると推測しています。
もちろん、それが原因であるとたしかめたわけではありませんが、たしかめる必要性もありません。
とにかく、妻には原因がないということがポイントです。
妻は、自分が離婚を進めようと考えた時、「夫も離婚したいと思っていて欲しい」という強い期待を抱いている人が多いです。
その方が、離婚に向けて対立しなくて済むからです。
ところが、妻の期待とは裏腹に、夫の方は、離婚したくない、離婚しなくてよい、と思っていることがほとんどで、その点で大きな対立が生じます。
大きく対立するので、モラハラ夫と離婚を進めるのは、多大なストレスをともなうことが多いです。
そこで、モラハラのケースでは、離婚を進めるにあたって、弁護士を代理人として立てることをおすすめします。

弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)

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