モラハラ夫に怒りや「怖い」は逆効果?離婚を考える妻が知るべき加害者の心理

1 なぜ?モラハラ夫は妻が怒ると喜ぶ|感情的になるのが逆効果な理由

怒りをぶつけても響かない

モラハラ加害者から日常的にモラハラを受け続けて、被害者もついに耐えられなくなって怒りを爆発する、ということがあります。
被害者としては、恐怖心から抑えられていた怒りをついに爆発させ、ようやく溜まっていたものを吐き出せた、これで相手も私がどれだけ苦しみを我慢していたか思い知るだろう、と感じる場面です。

 

ところが、残念ながら、そううまくはいきません。

 

まず、モラハラ加害者は、被害者を苦しめている自覚がないので、「え?何急に怒ってんの?」としか思いません。

 

怒りの爆発が「支配成功の証明」になってしまう仕組み

また、モラハラ加害者は、基本的に被害者を下に見ていますので、被害者が怒っても怖くありません。
怖いどころか、冒頭で述べた通り、加害者は、被害者が感情的になるのを見るとむしろ喜びます。
それは、相手が感情的になるということは、自分の影響力が及んだことの証明だからです。

 

モラハラ加害者は、被害者に影響力を及ぼしたいという欲求が強く、常にその動機に基づいて行動しています。
被害者が感情的になると、自分の影響力が及んだこと、ひいては支配が強まっていることが確認できますから、加害者にとっては喜ばしいことなのです。

 

抑えた怒りを「自分の精神を守る砦」として戦略的に使う

被害者が怒りの気持ちを持つこと自体は悪くないのですが、それを感情のまま相手にぶつけるのではなく、怒りの気持ちを、自分の精神を守る砦として戦略的に使う必要があります。

 

2 「怖いからやめて」は通じない!モラハラ夫に恐怖を伝えても反省しない心理

「怖がらせてはいけない」という一般的な価値観の欠如

モラハラ被害者にとって加害者は、恐怖の対象です。
急に怒鳴ったり、ドアをバタンと閉めたりしたら、それは怖いはずです。
そのため、加害者に、「あなたのそういうところが怖い」と伝えたくなります。
「怖いから、やめてほしい」というわけです。

 

これは、「夫婦の間で相手に怖い思いをさせてしまうことなど、あってはならないことだ」という価値観が大前提です。
普通の人は、この大前提の価値観を持っていますから、「怖い」と言われたら、反省し、「次からは怖がらせるような言動はやめよう」と考えます。
しかし、この大前提は、モラハラ加害者には通用しません。

 

「弱者は攻撃されて当然」という人生観

モラハラ加害者の人生観においては、「勝つか負けるか」という点が最も重要であり、「弱ければ攻撃されて当たり前」という人生観で生きています。
加害者は、そのような薄っぺらい価値観でしか人間関係を捉えることができませんから、「夫婦の間で相手に怖い思いをさせてしまうことなど、あってはならないことだ」というような価値観は持っていません。

 

それどころか、怖いと言われたら、加害者はむしろ喜びます。
それは、自分が優位に立って、支配力を及ぼしていることの表れだからです。

 

夫の前で「ビビる姿」を見せない

そのため、モラハラ加害者に対して、「怖い怖い」と言って逃げ回るのは、モラハラをやめさせるうえでは、効果はほとんどありません。
被害者が「怖い怖い」と言って逃げ回ると、加害者からは、「弱い」「価値が低い」とみなされてしまいます。
そうならないためには、ビビって怖がっているところは、見せない方がよいです。
さらに言えば、見せないというだけでなく、本心からビビらない、恐怖を抱かない、というのが理想です。

 

3 モラハラ夫の行動パターンと心理|すべてを「勝ち負け」で判断する理由

家庭内でも「絶対に勝つ」を目指して行動する

加害者は、どんな場面でも、相手が誰であっても、勝つことを目指して行動します。

 

もちろん、人生には勝つことが重要な場面もありますが、モラハラ加害者は、家庭でも勝つことを目指す点が非常に特殊と言えます。

 

威圧・無視・経済的圧迫に見るモラハラ特有の支配行動

家庭内で勝つための行動とは、配偶者に対して、怒鳴ったり不機嫌になったりして恐怖心を生じさせて下手(したて)に出ることを強要することや、ちょっとしたミスを取り上げて責め立てたり馬鹿にしたりすることや、生活費を渡さずに服従させるといった行動です。

 

多くの人にとっては、家庭は勝負する場ではなく、互いを思いやったり、互いの欠点を認め合ったりして、安心して過ごし、むしろ家庭の外での勝負で疲れた心と体を癒す場だと思います。
しかし、モラハラ加害者は、他人を思いやることが美徳であるといった価値観をほとんど持っていません。
どんな場面でも、「負ければ自分の存在価値がなくなる」という価値観で生きています。
また、モラハラ加害者は、人を傷つけてはいけないといった価値観も持っていません。
むしろ、「弱い者は傷つけられても仕方ない」という価値観を持っています。

 

相手の思考パターンを予測する

モラハラ加害者の行動パターンや思考パターンは、被害者にとっては予測不可能なことも多いと思いますが、勝ち負けという価値観で行動しているんだという視点で見れば、予測しやすくなります。
モラハラ加害者の思考が予測できるようになれば、過度に恐れずに済みます。

 

4 まずはご相談ください

私は、これまで、350件以上のモラハラ案件の依頼を受け、実際に300人以上のモラハラ加害者と対峙し、10年以上にわたりモラハラを分析してきました。
それにより、モラハラ加害者の特性を完全に理解しています。

 

また、これまでに1500人以上のモラハラ被害者の相談に乗り、実際にその悩みを解決してきました。

 

当事務所では、離婚に至る過程でのストレスを最小限にすることを目指しています。

 

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弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)

当事務所は、離婚に特化し、離婚問題全般に力を入れていますが、中でも、モラルハラスメントの問題の解決に積極的に取り組んでいます。 離婚で相談にお越しになる方の中には、モラルハラスメントで苦しんでいる方が多くいらっしゃいますが、そのような方が、その苦しみから解放されて自由になるため、力になりたいと思っています。 当サイトにはじめてアクセスされた方はまずはこちらをお読みください。 弁護士紹介/ パートナーと離婚したい方へ/ パートナーに離婚したいと言われた方へ
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