モラハラ夫の具体例
モラハラ夫の具体例
ここでは、実際に当事務所にご相談があった、モラハラ夫の事例をご紹介いたします。
※比較的、程度のひどいものを挙げていますが、モラハラは、以下の具体例のようなわかりやすいものばかりではありません。直接的な言動がなくても、しつこく質問や要求をしてやり込めるといった、外から見てわかりにくいものもあります。ですから、以下の具体例と自分の状況が違っても、「自分の状況はモラハラではない」と安易に考えない方がよいです。
モラハラと一般的な夫婦の悩みの区別の仕方、モラハラの本質については、「パートナーと一緒に暮らすのがつらい方へ」をご参照ください。
Aさんの事例
・仕事で遅くなる日が続くと、不機嫌になる。
・「飲み会には行くな。」と言う。
・物を投げて壊す
・夫は毎朝、朝食を自分で用意しているので、子どもの分だけ用意すると、「俺の食べるものは?」と激怒する。
・ゴミを出すのを忘れ、夫の「ごめんなさい」とLINEで送ったが、先に帰宅した夫からごみの写真とともに「出し忘れてる!」とLINEメッセージが入る。
・子どもを友達の前で怒鳴る。
・急ぎではない用事で、妻の職場に電話をかけ、用件をまくしたてる。
Cさんの事例
・掃除をちゃんとしていないと言って突然キレる
・友人の結婚式に参加するため、子どもを預けようとしたら怒る。
・夫の家の人間になったのだから、いつまでも妻の家に頼るなと言う。
・布団が臭いから毎日干せと言う。
・質問に答えようとしたら、テレビの音量を上げられる。
Dさんの事例
・夫が仕事を辞めるよう言ったので、仕事を辞めたにも関わらず、「お前は毎日休みだろう」「俺が稼いだ金だ」
・「お前たちのために働いてやっている」と言う。
・何度も「出て行け!」と言う。
・子どもの成績が悪いと、妻のせいにする。
・些細なことで急に怒り出し、果物を投げつける。
・水が出しっぱなしになっていたことを注意すると、「うるさい。黙れ。俺に注意するな。出て行け。いつ離婚するんだ」と言う。
Eさんの事例
・胸やお腹をグーで殴る、蹴る。
・「最低の人間」と言う。
・「最悪の女」と言う。
Fさんの事例
・何時間も一方的に話し続ける。
・キレて怒鳴る。
・「社会の悪だ」と文句を言う。
・話が最後は自慢で終わる。
Gさんの事例
・「くそが」「タコが」「死ね」「まじ死んでくれねえかな」「さっさと死んでくれねえかな」「家族じゃない」「出ていきたい」「愛人がいる」などの暴言を吐く。
・子どもの腹、肩、腕を殴る。
・ソファにいた子どもを蹴落とす。
Hさんの事例
・夜中に30分以上、妻の背中、足を蹴る。
・「死ね」と言う。
・薬を投げつける。
・妻の頭を叩く。
・妻が作った夕食に不満を述べ、「ふざけるな」と言い、その後一週間無視する。
・子どもの前で「お母さん頭おかしい」と言う。
Iさんの事例
・「俺を殺す気か!」と怒鳴る。
・「勝手にしろ!出て行くんだったら出て行け!さよなら!」と怒鳴る。
・「お前のことは一生許さない。」と怒鳴る。
・舌打ちしてドアを乱暴に閉めて出て行った。
・家事の分担について「文句があるなら俺は何もやらないからお前がやれ」と怒鳴る。
・終日無視する。
Jさんの事例
・婚姻から3か月経った頃、唐突に無視される。
・結婚式の前にも無視される。
・長期の休みの際、後半は必ず無視される。
・大声で怒鳴る、不機嫌になって大きな音を立ててドアを閉める。
・挨拶しても返事が返ってこなくなり、用事はメールとなる。
・作った食事に手をつけない。
kさんの事例
・土下座をすること、財布、携帯電話、家の鍵等全てを置いて出て行くことを強要される。
・「ホント使えねーやつだな。」「勝手に人の家に住みやがって、この寄生虫が」と言われる。
・「お前なんか生きてる価値ねー」「死ね。早く死ね」と怒鳴られる。
・子どもに対して、「ママは馬鹿だから、言うことなんか聞くな」と言われる。
・「出ていけ」と怒鳴られる。
・背中を平手で殴られる。
・「このクソ女。この世にこんなクズが生きてていいのかよ」と言われる。

弁護士 松平幹生(神奈川県弁護士会所属)

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